4月27日、第三期心町家塾の入校式が聚楽猪飼邸で執り行われ、京町家の大工を目指す5名の受講生が新たな一歩を踏み出しました。
式典では、受講生一人ひとりが自己紹介を行い、その真剣な眼差しからは、町家大工としての未来への強い決意が感じられました。特に印象的だったのは、日本人の母親を持つKくんです。来日当初は日本語が話せなかった彼ですが、昨年一年間、祗園内藤工務店での見習い修行を経て、今ではほとんどの日本語を聞き取れるまでに成長していました。彼の努力と情熱が、これからどのように花開くのか、非常に楽しみです。
JC21のバイメルをはじめ、心町家塾をサポートしてくださる大工のみなさんからも温かい激励の言葉が贈られ、受講生たちは塾の理念と今後の学びについて理解を深めました。
入校式後には、徒歩圏内にある祗園内藤工務店の新築の町家建築現場を見学しました。現場では、実際に作業をしている大工さんに積極的に質問をしたり、町家の構造を間近で見たり、柱に触れてその質感を確かめたりと、受講生たちは熱心に学びを深めました。未来の町家大工たちの輝く瞳が、希望に満ちた一日を締めくくりました。
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